日本茜染色の不思議⑤

『あかね空』

日本茜で、毛糸3番単糸の綛糸を、1年以上も掛けて染めてきた。

もうこのくらいの色数、重量で間に合うかなぁ?・・・ 赤根の量も沢山要るしなぁ😢・・・と自問自答しながら、此処まで染色を引っ張ってしもうたョ💦

糸量で約12kg。工芸的思考では凄い量なんだろうネ。絶対良いものに仕上げないと・・・💦

染料となる赤根の使用量は、此処では言わないけれど、ビックリする筈の量になるんだよな

 

日本茜の染液が勿体ないからと、ついでに染めたり、余った染液で染めたりしていたもので、時間も掛かってしまった。

が、そんな染め方をしたことによって、橙、赤だけでなく、黄や、紫までも染める事が出来るようになって来た。不思議なものです。

書き物のままに、人伝だけで、染めていたとすれば、このような芸当は先ずできなかった事だろう。失敗もし、疑問も振り返り『何故?』と明け暮れた結果の賜物でもある。

日本茜が、これだけの色素を持ち合わせていたことが書かれていたモノは何処にも無い。

 

『あかね空』太陽が沈んで行く夕刻時に、雲の多少によって千変万下、色の移ろいが有る。

太陽の近くは淡い黄色から橙に、雲が厚い処まで行けば紫が現れる。

 

 

その一つか二つのあかね空の表情(茜色ばかりでは無いのですネ)を、この日本茜から滲み出てくる色素(媒染剤はALのみ)を毛糸に乗せて、小ロットフックマシーンの技法を使って表現してみようと思う❣

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コメント: 1
  • #1

    梅田正之 (火曜日, 28 7月 2020 16:58)

    圧巻です!!!